昨日は9月8日ということで、一昔前のことを思い出しました。
10数年前までは、パソコンといえば、NECの「98」でした。
ダントツだったと記憶しています。
当時のパソコンのほとんどは今のWindowsではなく、MS-DOSと
いうOSで動いていました。
MS-DOSは今のWindows同様、共通のOSなのですが、各社ごとの
MS-DOSが出ていました。(技術的なことで)
NECのMS-DOSはNEC製、富士通のそれは富士通製といった感じです。
これはどういうことかというと、例えばNEC用に作られたソフトは
富士通では動かないのです。(エプソンはNEC98の互換機でしたが)
市場に出ているソフトの多くは、ほとんどがNECの98用でした。
当然一般ユーザーは98を買いました。(もしくはエプソン)
その後、DOS-Vマシン(世界標準仕様)なるものが出てきて、
業界地図が塗り替えられました。(今でも国内シェアはNECが1位ですが)
またIBMは汎用機分野ではダントツでしたが、ダウンサイジング化の波で
一時危機に直面しました。
資本力のある大企業では、体力があるためリベンジがききますが、
中小零細企業では、常に先を読み、ビジネスの波を感じ取って
舵取りしなければ、取り返しがつかなくなるかもしれません。
こんなことをふと思った一日でした。